「おはよっー」

「ん?……あぁ、おはよ、圭吾」

圭吾は俺の友達だ。

サッカーのこともいろいろ聞いてくれるいい友達。

俺はよくこいつにサッカーを教える。

「どうしたぁ、元気ねぇなぁ、猛」

「昨日の練習で疲れてるだけだよ」

昨日は8時までやっていた。

とても疲れが溜まっている。

「またサッカーかぁ、まぁお前、県代表に選ばれたんだもんな」

そう、選ばれた。

選ばれたんだよ、県代表に

ついに……ついに夢にまで見た県代表!

とても嬉しかった。

「でもお前練習も程々にしておけよ、いつか体壊すぞ」

「忠告、ありがとう。でも大丈夫だよ」

俺はそう言った。

あんなことになると思ってなかったから。

わかっていたらやらなかったのに……