願いの本

やばい、見られてた。

泣いていたのがとても恥ずかしい。

目の前にいたのはとても綺麗な女の子だった。

髪の毛は長くてストレート、笑っている姿はまるで天使のようだった。

手には一冊の本を持っている。

とても分厚くて重そうだ。

「すみません……」

ハンカチを受け取った、とてもイイにおいがする。

女の子とはこうゆうものなのだろうか。

彼女は俺の顔を不思議そうに眺めながら言った。

「なんか、悩み事でもあるの?」

「……ねぇよ、んなもん」

初めてたった今あったばかりの女の子にこんな事相談しても無駄だ、わかってる。

だけど、その時彼女は言った。