ー日向 護ー

隣のクラスのバスケ部所属の人だ。
身長は180あるだろうか。適度な筋肉がついている体は見ただけで圧倒される程だ。
日向くんは顔立ちが整っていて諸星くん同様イケメンである。
だがその反面、口が悪い方で恋愛には鈍い…らしい。

そんな日向くんは私が驚いている表情で見ているとも知らずに教室の中にズカズカと入ってきた。
彼が向かった先は……

諸星くんの机だった…。

彼は集まっている女子を掻き分けて諸星くんの目の前に立つ。

「どうしたんだい?僕になにか用事かい?」
険悪な表情をしている日向くんに対し、諸星くんは笑顔でそう聞いた。
そんな諸星くんが気に入らないのか、日向くんはセットしたであろう髪をかきむしる。