優しくポンポンと撫で、先輩は「また学校で」と行ってしまった。


先輩は……いつも意地悪で、でも、時々優しくて。

まだ会って数ヶ月しか経ってないけど、先輩は悪い人じゃないってことはもう知ってる。


とても……優しすぎる人だって。



先輩の唇と触れた、私の唇が熱い。

先輩の唇も……熱かった、な。
唇が離れた後に見た、先輩の顔が頭から離れない。

耳まで真っ赤にしていた、先輩の顔。

先輩は、ずるいよ。
あんな顔されたら……もう、先輩の気持ちから、逸らせない。


もう……この、自分の高ぶる心から……逃げられない。