「孝先輩、帰っていいですよ……?」
孝先輩は、私を保健室まで送ってくれて、親が来るまで、と一緒に保健室にいてくれている。
「いーや、いる。こうやって寝てる莉緒可愛いし」
「……バカなこと言ってないで、帰ってくださいよ。風邪、移っちゃいますよ」
「ばーか、俺はそこまでへなちょこじゃねーよ。親からの電話来たら起こしてやるから、それまで寝てろよ」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
そう言って、私はそっと目を閉じた。
ほんと……なんというか、孝先輩は、優しいのか意地悪なのかわからないや。
目を閉じていると段々眠くなってきて、「マジで無防備……」なんて、孝先輩が呟いていたのは、夢なのかどうかわからなかった。

