【完】あおいろ






「同じクラスの子で、サッカー部って誰、男だよな?」

「そりゃ、サッカー部ですし」

「……それさ、いろいろ深読みしていいの?」

「は?」

「いや、俺にヤキモチ妬いて欲しくて誘ってくれてるのかな、とか」

「なんでそんな発想になるんですか、意味わからないです」

私がそう言うと、先輩は「やっぱりな」と呆れ顔で笑う。

「まっ、すっげー不愉快だけど、せっかくの莉緒ちゃんからのお誘いだし、いいよ、行く」

「不愉快って……。まあ、じゃあ、試合の時間とかきいときますね」

「おう、わかったらまた教えて。あと、行く代わりに、日曜は俺とデートな」

「なんでそうなるんですか!」

「だって24日、一緒に飯も行けなかったし〜」

うっ……確かに、あの日は孝先輩には、すごいお世話になったし……。

「すごく不愉快ですけど、空けときます」

そう返す私に、孝先輩はクスクスと笑う。
「やっぱ莉緒はおもしれーなあ」なんて言いながら。