【完】あおいろ





昼休み、私はいつも通り沙代とご飯を食べる。

「はっくしゅ」

「あれ、莉緒、風邪?」

「うーん、そんなことないと思うけど……。あ、沙代さー、土曜日空いてる?」

「んー、なんで?」

「土曜日、前田君が試合にでるから、応援いかない?」

私が、そう言うと、沙代は「ぶっ」と吹き出す。

「……あんたそれ、自分から行くって前田君に言ったの?」

「ううん、前田君が誘ってくれて」

「……ほほーう。それさー、前田君、あんたに1人で来て欲しいと思うんだけど」

「えー、でも、人数多い方が嬉しいもんじゃないの?」

「そりゃそうだけど……」

沙代は、はあ、と深くため息をついた後、何か思いついたのか、体を乗り出す。

「土曜日、篠原先輩誘ってみたら? 篠原先輩なら、喜んできてくれるよ」

「孝先輩、ねえ……」

孝先輩って、サッカーとかに興味なさそうだしなあ……。

でも、なにかに夢中になりたい、みたいなことって言ってたし。
一応誘ってみようかな。