翌日、私は少し早く学校へと向かう。
「……わあ」
グラウンドに行くと、昨日の雪で真っ白に広がっていた。
まだ誰も来ていないグラウンドに、ゆっくりと足を下ろす。
足を離せば、自分の足跡が残ることに、心が弾む。
「お、俺二番?」
そんな声に、私はバッと後ろを振り返る。
そこには、ニッと笑っている孝先輩が立っていた。
「こ……う、先輩」
「おっす」
昨日のことを、思いだす。
かあああっと、顔が熱くなるのを感じてしまう。
ううう、私ってば昨日孝先輩に抱きしめられたんだよね……。
「よっしゃ、莉緒いくぞ」
「えっ、ちょっ」
孝先輩は、私の腕を引っ張って、グラウンドの真ん中と走る。

