「徹(とおる)、徹はさ……いつまでも私の傍にいてくれるよね?」

「もちろんだとも。恋香(れんか)はおかしなこと言うなぁ………」


そう言って彼は、徹は顔を赤らめて言った。

徹と付き合ってまだ二ヶ月とちょっとしか経ってないけど、今でも私は充分幸せだ。

あの日、私は徹と約束をした。












『恋香、俺はお前を幸せにできるかはわからないけど、誰よりも好きだ。お前の瞳に俺はいない、そんなことはわかってる。たけども…………って、恋香……?』


私は、泣いていた。嬉しくて、泣いていた。

大好きな人から、大切な人から好きと言われて、嬉しかった。

私の瞳には、徹しか映ってなかった。


『私でっ………よければ、付き合ってくださいっ…………』


私の顔はきっと涙と鼻水で濡れてぐちゃぐちゃだったと思う。

そんな私を、徹は何も言わず抱きしめていてくれた。


そのとき、約束したんだ。


『何があっても必ず俺が守るから』














「どうした?恋香。ニヤニヤして」

「えへへ、思い出し笑いだよ」

「なんだよ~、教えろよ~」

「やーだもんねっ!」



こうしていま幸せなのも、徹のおかげだ。




でも、そんな幸せももうすぐ消えてしまう