そう思いはじめた時だった…。

今は放課後の教室に一人。
と、思ってたのも、つかの間。誰かが入ってきた。なんとなく、あの女子生徒たちかと、思って寝たふりをしていた。
「おい!起きなさいよ!」

あぁ…やっぱり。
起きないと何言われるかわからない。
でも、今のあたしは、どうでもよかった。
「チッ!なんで起きないんだよ。」
そして女子生徒たちがあたしを殴ろうとした。何秒たっただろうか?30秒くらいたっていただろう。でも、あたしには何も当たらない。ゆっくり顔を上げてみた。
するとそこにいたのは「有野 歩」だった。
「よう。なんで、あきらめてんだよ!」

あたしに見えた、唯一の光