靴を履き替える時も離してはくれず
器用に晴斗は履き替える。
私はそんなに器用じゃないから
手こずっていると

「…っふぁ!?」

頭をなでなでされた。

「美姫は本当に可愛いなぁ♪」

「うるさいっ」

少しばかり私の頬が赤く染まるのがわかった。
私はそっぽを向きながら
靴を履き替えた。

「帰る時はこうやって帰んないとなっ」

恋人繋ぎをしてきやがった。
なんなんだ、なんでそんなに
私のことを構うの??
もう、よくわかんないんだけど。

「ちょちょっと待ってよ」

晴斗は『?』を頭の上にいっぱい浮かべて
首を傾げて見下ろしてくる。
そりゃあ、晴斗は身長が174cmある。
それに比べて私は…152cmしかない。。。