今日は土曜日だから学校は休み。
家でひとりぼっち
何もすることがないし
この家にはあまり、居たくない。

「出掛けるか。」

服を着替え化粧も終えた
靴を履き

「よしっ行こ」

ガチャッ

「ようっ!!」

えっ?なんで??

玄関を開けたらそこには

「晴斗…」



「おはよっ!」

「なんでいるの?えってかいつから?」

「ん?今ちょうどついたところ」

「どうしたの?」

「美姫に会いたくなって来ちゃった♪」

「…はっ?」

どうしてこの人は恥ずかしいこと
いとも簡単に言うのだろうか

「美姫。家入れてくれ、寒い。」

そう言うとずかずかと家の中に入っていった

「おじゃましまーす」

「誰もいないよ」

「えっ?」

「私、この家に居たくないから出掛けたいんだけど」

「外、寒いぞ。出たら風邪ひくからやめとけ。美姫の部屋どこ?」

いや、聞いてました?
居たくないんだけどこの、家に。

「はぁ。」

「美姫?部屋」

「あぁ、二階だよ。一番奥ね」

「わかった」

私は飲み物をコップに入れて
持って行った。
確か晴斗はコーヒーだよね。