そんな顔を見られたくなかったから俯くと
晴斗が心配そうにのぞき込んできた。

晴斗は目が二重でおっきくてクリクリな目
鼻筋も通っていて透き通った白い肌
綺麗な顔だ。
おまけに身長もでかい

それに比べて私は
平凡な顔で身長も高くはない。

「どうした?美姫」

「…なんでもないっ」

「お待たせしました」

店員さんが私の注文した
ガトーショコラとオレンジジュース
晴斗が注文した
コーヒーが運ばれてきた。

「美姫、嬉しそうだな♪」

「んなことないっ」

嘘。
ほんとは甘いものに目がない私

「んっおいしい」

ちっちゃく言ったつもりが
晴斗には聞こえていたらしく

「ふふっよかった」

笑顔で私を見つめてくる。

「そんなに見られたら、食べにくいよ」

「気にすんな、食べろっ」

それでもずっとみてくる。

ほんとに食べにくいんだけど…

まっいいや、食べよ。

本当は来てみたかったのこのお店
ずっと気になってたんだけど
1人じゃ入る勇気なんて、なかった。