美姫は目を見開きながら  

「…晴斗」

名前で呼んでくれたから
またまた抱きしめてしまった

「…ちょっ晴斗?」

美姫は弁当を落としそうになり
慌てていた
その姿が可愛くてたまらない。

「ねぇ」

「ん?」

「お弁当食べれないんだけど…」

「あっごめん、つい嬉しくて」

美姫の体から自分の体を離した。
だけど、もうちょっと
抱きしめていたかったなぁ

美姫は俺のパンをみて

「それだけ?」

「うん!」

「それで、足りるの?ちゃんと栄養のあるやつ食べないと」

ほらね、美姫のこういう優しさがあるから
俺はますます美姫を好きになる。

美姫に見とれていると

「ねぇ?聞いてるの?」

「えっ?あっごめん。見とれてた」

「……意味わかんない」

美姫は顔をそらして
弁当を食べ始めた。

ん?耳が少し赤くなってるような…

あっやべぇ

ぎゅっ

「きゃっ」

もう一度美姫を抱きしめた。