今日は早く学校に着いてしまった。
教室に入ると

「みーきっ!」

「うぅっ」

勢いよく晴斗に抱きしめられた。
いつもなら、前から抱きつこうとするから
避けれるんだけど
不意打ちで後ろからこられると
避けれない。

「離してっ」

「ヤダ」

「なんでよ」

「今日まだ、美姫からのおはよう聞いてないもん」

拗ねたように晴斗は言う。

「いやいや待ってよ、いつも言ってないんだけど?」

「ん?今日から言えばいいじゃん♪」

はぁ。本当に晴斗といると調子狂うよ。

「分かったから。離して」

「ん。」

やっと離してくれた
だけど私は『おはよう』なんて言わずに
自分の席に着いた。

「えっ!?美姫おはようはっ!?」

「……」

「くそぉ!やられたぁ!!」

そう言うと頭を抱え込んで座ってしまったけど
私は無視。

キーンコーンカーンコーン

そんな事をしているうちにチャイムが鳴った。

晴斗は頭を抱え込みながら、席に着いたのはいいんだけど
朝のHR、ずっと頭を抱え込んでいた。
ちょっとひどかったかなぁ??
あんな、晴斗でも傷つくんだ。。。
ん~まっいっか。