モバイバル・コード

「携帯のゲームは色々とルールがあったりするんだよ。

自己紹介しながら人と繋がれるサイト──つまりソーシャルである『SNS』は色々なコミュニティの人と繋がれるわけさ。

そこに入っていると何かと有用な情報が入ってくるんだ。龍ちゃんももっとIT社会の仕組みについて理解しないとダメだよ」


 オレがこう聞くと雷也はなんて答えるのだろうか。


「嘘を書いてる人が居たらどうするんだよ」


 やはり雷也はきっぱりと言い放った。


「書く人ももちろんいるよ。『ネカマ』とか……ネットのオカマとか居るけどね。だけど……例えばAという情報が嘘だとして、それを検索していけば嘘だってすぐに分かるよ」


「ふぅん。なるほどね」


 納得なんて行くわけがない。


 それじゃあ、誰がはじめに『Aは嘘だ』って暴いたんだ。


 そこまで調べないといけないんじゃないのか?


 それすら調べずに、大元を調べずに……自分にとって都合のいい所ばかりを取り入れていく。


 『木を見て森を見ず』って言葉があるが、まさに今の雷也の言葉には『Aの本質』は一切含まれていない。


「龍ちゃんってホント、考え方が変わってるよね。素直に受け入れないトコロ」


 雷也の学習机の椅子に座ってる愛梨がこちらへ身体を向け、クスクスと笑っていた。


 机を挟んで座椅子に座るオレと雷也から、短いチェックスカートの中身が見えそうなのだが……。