モバイバル・コード

【少しだけ、知ってた……。小さい時に『選ばれた』って事だけ……。

だけど、一度も……お父様を恨んだことは無かった。


わたしの将来の為もあるし、お父様なりに……幼稚園でも馴染めなかった、わたしの事を心配してくれたのだと、思ってた。

新しい遊びを教えてくれたって……思ってたの。


お父様が……お父様が『モバイバル』に深く関与していたなんて、知らなかった。

ずっと会ってなかった。

今日まで、2ヶ月近く……。

死ぬゲームだって、先生達にも言われてた。

だけど、わたしなら100%勝てるし、自分達もついているって……お父様も家に帰って来なかったし、お母様だって……わたしに興味が無いから、相談に乗ってくれなかった。


わたしね、本当に死ぬなんて思ってなかった……どこか、『ゲーム』だと思ってたの……


それに……絶対の自信は……あった、から……】



 重い告白の後で、葵は申し訳無さそうに、呟いた。



「ごめんなさい」