モバイバル・コード

 オレと雷也と愛梨だけではない。


 竜二の隣に座る、娘の葵も、下をうつむいている所を見ると、ここまで聞かされた事はないといった所だろう。


 どんな家庭環境なんだか、想像はつく。このオヤジの事だ、自由奔放だろうな。


「葵、葵は……知っていたのか?」


「わ、わたし……わたし…」


 雷也よりも、愛梨よりも素早く文字を打つ葵は、確かに……専門職と思われても、おかしくはない。


 1分と経たずに、文字を打ち込んで見せつけてきた。