「出た……『英数字8桁』だ! 龍ちゃん、愛梨は僕が背負う。最後は、外に出て、『管理事務局員」の前でナビゲーターの僕が入力すればいい」


「そう、その『ルール』だ。急ごう……葵が、マモルが外に居る」


 白く、豪華な装飾がしてある大きな観音開きの扉。来る時にも見た、あの扉だった。


 今、開く。


 慶兄がオレに話した。



──『真実の扉』


 どうなるか、後数分で……決着がつく。


 これほど、未来を待ち望んだ事はかつて無かっただろう。


──『ギィィィ……』