モバイバル・コード

 だが、激情が理性を吹き飛ばした。



──『残り時間が1時間10分』



 残された、チェックポイントは『7,8,9,10』


 雷也が示した地図。『モバイバル・コード』は、とても分かりやすくゴールまでの図が、記されていた。


 心配事はたった一つ。


 悲しみが、脳をクリアにしてくれた。愛梨がくれた、オレへの、プレゼントだった。



──『3名様が揃った時点で』



 このワード、見逃さない。ゴールまで、連れて行けって事だろう。


 当たり前だ。


 彼女を、ここには眠らせない。政府の手には、絶対に渡さない。


 携帯を片手に、愛梨をおぶる。


 力が抜けた人間は、とても重かった。その全ての人生をオレは背負う。



 しかし、全てを担ぐ力が、オレに宿っていた。



──『ブブブーンブブブーン』


──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『01_mamoru_13』より■

【残念だったね。だけど、おれ達も死にたくはないんだ。悪いが、勝たせてもらう】
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