モバイバル・コード

 彼女の髪に指を滑り込ませて、しっかりと顔を見つめる。


 ゆっくりと……顔を、近づけた。


 初めての唇の感触は、とても悲しい味がした。


 だが、彼女は優しく笑って、そして……静かに、眠りについた。




「本当に、本当に……」



「本当に、許さねぇ。コイツら、絶対に許さねぇ……愛梨……愛梨……」




──『ブブブーンブブブーン』

──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『L1ar4584』より■

【出来た……。通常よりも大きいサイズの、QRコード……。迷路用に、作ったと……思う。『拡大表示』で、数枚に分けて送るから。

僕も、乗る。

決めた。

愛梨から、勝ったら龍ちゃんを止めるようにって言われたけど、もうどうでもいい。

二度と、政府管轄なんてさせない】
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 政府が管轄しているアプリで、反政府のメッセージを打つ。オレ達は、一生お尋ね者になるかもしれない。