モバイバル・コード

──オレの後ろで──



──携帯を触っていた人間が



──倒れた音だと瞬時に気付いた




「愛梨っ!!!!」



「愛梨、大丈夫か!?」


 細い指先でギュッと握り締めていた、


携帯電話の画面が────暗い。


「愛梨っ!!」

 
 左手首から、一筋の血の雫が、線を描いていた。


「あたし……ドジ…だね……」


「クソ……コレ、外れねぇ…!!」


 銀色の腕輪に、力を込める。ランプは『赤』に点滅していた。