モバイバル・コード

 オレのたった一言で、愛梨も全てが繋がったようだ。真剣な表情の中に、確信を持った眼差し。


 近い所まで、壁1枚先まで、来ていたから当たり前の事か。


「雷也にも一言だけ、打ってくれ。『モバイバル・コード』って」



────造語の『モバイバル・コード』



「愛梨、URLはこれで良いのか?モバイバルのサイト、ほらここに『QRコード作成画面』ってある。コレで良いんだよな?」



 彼女は、笑った。優しく、微笑んだ。



────サイトが命名した『QRコード』



「あたしが、やるから。3人のプロフィールページのURLに『a/room』って足して、3つ『QRコード』を作る。これで全部、繋がったね」



 そう言って愛梨は手早く『解答作成』の作業に入った。



────『QRコード』は迷路のようにも見える。



 オレは疑わない。雷也も愛梨も、同じだろう。



────一つ一つの点が、迷路を形成しているかのように。



 そして、携帯が振動した。