モバイバル・コード

「これと、何を混ぜ合わせたらいい?早く反応させよう」


「化学の授業、龍ちゃんいつも寝てるから分からないでしょ」


 にこりと笑った愛梨が、雷也へオレの言葉をそのまま送信させた。


【モバイバル上の、僕達のページしかありえない】

 
 オレも、そんな予感はしていた。確か、個別にURLがある。


 しかし、雷也のその鋭さは失われてはいなかった。裏道への『アクセス』準備が整った瞬間だ。


「今、打ち込んでるから。あたしの『ページのURL』」


「愛梨、オレの携帯。これにも、打ち込んで。今、地下2階から、地上1階へと上がってきたのだろう。この迷路は、3層構造だ。3人分、URLがある」


【名前と対応していると思う。地上1階だったら、龍ちゃんのマイページの『URL』に『a/room』と足せば、出るはず。僕と愛梨の所は地下の1階と、2階だろうね】


 勝てる、行ける、解ける。


 話が、合致した。全部を混ぜ合わせて“リンク”させたんだ。


 ここから、一気に巻き返してやる。『マモル不敗神話』も今日で終わり。完膚無きまでに、叩き潰す。