モバイバル・コード

 愛梨の話す事が……オレの勘が、当たればいい。


 いや、当たってくれ。


「部屋の『扉』に書かれてたコトとか…」


 オレに話すと同時に、雷也へのメッセージも打っている。残り少ない電池残量の携帯が、愛梨のメッセージを表示した。


──部屋の、扉


 どういう意味だ?


 『Aチーム』『Bチーム』と書かれていたはずじゃ……。


【愛梨、詳しく教えて】


 雷也も食いついているようだ。オレは、疑問には思わなかったが、愛梨が言うなら何かあるのだろう。


 溢れだす衝動、興奮が、抑えきれない。


「愛梨、早く。オレと雷也は、気づいてない」


「確かに、覚えていないのも仕方ないかもしれない。

あの時、パっと読んだだけだし、すぐにあのレイって人があたし達に中に入るように、促したし……。

あの重い扉を、力入れて押したのは龍ちゃんと雷也だったよね?あたしも少し押したけど……。

だから、上に書かれてた文字、ちゃんと読まなかったのかも」


「なんて、なんて書いてあったんだっ!!」
 

 愛梨が、そのピンクの携帯に文字を打ち込んだ。