モバイバル・コード

 全てはヤツらの思惑通りのはず。監視する目的は、経過が見たいはず。


 そうなれば、この、電池が無い状況にも関わらず、最短の攻略法があるなんて、言わない。


 『マモル』達が同じメッセージを受け取っても、同じだろう。経過を観察したいだけ。


 思えば、そうだった。1回戦も2回戦も、必ず『最短の攻略法』が存在した。


──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『L1ar4584』より■

【龍ちゃん、分かってるよね?諦めるのが、早い事くらい】
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 【ああ】とだけ打って、とにかく、思い出して考えよう。雷也にも、しっかり相談しよう。


「絶対に、助ける。オレは、二人を助けて、出る。愛梨、オレの携帯を貸す。まだ電池があるから。メッセージを最速で雷也に送り続けてくれ」


 虚(うつ)ろな目で携帯を覗いていた愛梨だった。だけど、少しだけその眼に光が戻ったようだ。


「……分かった。あたしも、考える。雷也になんて打てばいい?」


「『既読攻略法』は、ナシだと伝えて。考えるな」

 
 これじゃない。最短の攻略法は、全く『別の方法』だ。

 
 根幹から揺るがす、違う方法しかない。