オレの身体も、ダルさが支配していた。何もしたくない、考えたくない。気合いだって、入る訳もない。
人間、勝負事において、圧倒的な物を感じると、やる気なんて無くなる。目標が見えなくなると、途端に勢いは失われるんだ。
結局、オレには無理だった。天国の慶兄に、合わせる顔は……無い。
「愛梨……ごめん。カッコいい事ばかり言って、何も出来ない役立たずだ」
「残りが2時間半……もう、無理…あたしもごめん、耐えられない……」
淀んだ空気が、辺りを支配していた。
「携帯貸してくれ」
沈んでいる愛梨から携帯を受け取り、嫌がらせのように続く“8つの通路”を見回す。東西南北に2本ずつ、通路がある。
最後の3層目の小部屋の仕掛けだった。2倍に増えてるという事は、何か……あるのは当然だろう。
その全ての通路で『あ』と送信し、その時間を調べる。コンパスで北側から順番に、八つを調べた。
──『1秒、1秒、2秒、2秒、3秒、3秒、4秒、4秒』
北側と、南側にそれぞれ『1秒』の通路がある。1秒が正解だとして、この時点で、2択だ。
人間、勝負事において、圧倒的な物を感じると、やる気なんて無くなる。目標が見えなくなると、途端に勢いは失われるんだ。
結局、オレには無理だった。天国の慶兄に、合わせる顔は……無い。
「愛梨……ごめん。カッコいい事ばかり言って、何も出来ない役立たずだ」
「残りが2時間半……もう、無理…あたしもごめん、耐えられない……」
淀んだ空気が、辺りを支配していた。
「携帯貸してくれ」
沈んでいる愛梨から携帯を受け取り、嫌がらせのように続く“8つの通路”を見回す。東西南北に2本ずつ、通路がある。
最後の3層目の小部屋の仕掛けだった。2倍に増えてるという事は、何か……あるのは当然だろう。
その全ての通路で『あ』と送信し、その時間を調べる。コンパスで北側から順番に、八つを調べた。
──『1秒、1秒、2秒、2秒、3秒、3秒、4秒、4秒』
北側と、南側にそれぞれ『1秒』の通路がある。1秒が正解だとして、この時点で、2択だ。
