モバイバル・コード

 雷也に泣きながら『電池残量』について知らせた愛梨は、大粒の涙を流し続けていた。


──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『L1ar4584』より■

【怖くてたまらない。ここまで、積み上げてきた物が全て崩れ落ちていくなんて…信じたくはないよ。だけど、実際どうすればいいんだ……。

マモル達が先にゴールする事は間違いないし、そもそもこちらの電池はもう……もう持たないよ!!

最後のヒント、それだって、意味が無い!弾が無いのに戦いは、出来ない、そうでしょ、龍ちゃん!!】
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 頭も痛い、足も痛い。歩きっぱなしで、ここまで来ている。体力勝負ではないはずだが、オレ達が採用した『既読攻略法』は通路をくまなく探す攻略だ。


 身体も、おかしくなる。せめて、勝ち筋が見えていれば一気に力は湧き出すはずだ。


──『ブブブーンブブブーン』

──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■モバイバル管理事務局より■

【『謎』は、全て解けましたか?両チーム共に接戦とは呼びづらい状況ですが、ここで最終ヒントの争奪戦を行って頂きます。

種目は『クイズ』です。多様なクイズにて、ナビゲーター様は競ってください。】
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 本来ならば、喜ぶべき場面にも、オレと愛梨は無言のままだった。


 雷也も、きっとやる気を無くしているだろう。クイズとなれば、かなり得意分野だとは思う。だが……だが……。