モバイバル・コード

「小型充電器は携帯1台と半分の容量があるんだよな…?100%の携帯電話のバッテリーと、150%分の小型充電器。20%ずつ、充電をして……もう6回使った。つまり、残りが30%分しか、充電器に入っていない。これが2台だから、充電器の合計は60%だ。この計算で合ってるか?」


「……そう、合ってる」


 携帯は自分のメモ帳を、そっと見せてきた。二人合わせて、小型充電器にはたった『60%分』しか残されていない。


 雷也が聞くと『絶望』するだろう。

 
 30%ずつ、今の携帯に足した所で『オレが55%』で『愛梨が40%』だ。


 ハシゴを登ると、また、あの歓喜の音が響き渡った。


──『おめでとうございます。Aチーム【RARA】がチェックポイント6を通過しました』


 残すポイントは『7,8,9,10』

 
 4つもあって、電池がコレ。


 野球で言えば、コールドゲームで負けてもおかしくない。というか、選手が全て怪我をして戦えない状態だろう。


 地下を基準に考えると、ここが3層目。


「うう…うぐっ…」


 愛梨が、壁にもたれかかって座っている。泣き出す彼女にかける言葉がない。