「……どうしたんだよ、急に」
「答えてよ。今は……何も出来ないんだから」
普通、人の『トラウマ』に関することは、触れないように配慮するのがマナーだろう。誰にだって一つや二つ、触れられて欲しくない事はあるんだ。
忘れたくても、忘れる事なんて出来ない。オレの心に緋を灯す、思い出。
最悪の出来事と、最高の友達を得たきっかけ。
愛梨は分かってて、だから聞いてきた。
「忘れる訳…無いだろ。あの時のコト」
彼女は宙を見上げて小さく溜め息をついた。その表情がどこか寂しい。
「ごめんね、あたし龍ちゃんと初めて会った時のコト、ちゃんと覚えてなくて。なんて声かけたか、龍ちゃんは覚えてる?」
「……覚えてるよ。『怪我無かった!?』だった。雷也が『お父さんに診てもらおうか?』って言ってた」
不思議と成長するに連れて、トラウマは無くなっていったんだ。それもこれも……愛梨と雷也、慶兄が失意の底から、オレを助け出してくれたから。
「答えてよ。今は……何も出来ないんだから」
普通、人の『トラウマ』に関することは、触れないように配慮するのがマナーだろう。誰にだって一つや二つ、触れられて欲しくない事はあるんだ。
忘れたくても、忘れる事なんて出来ない。オレの心に緋を灯す、思い出。
最悪の出来事と、最高の友達を得たきっかけ。
愛梨は分かってて、だから聞いてきた。
「忘れる訳…無いだろ。あの時のコト」
彼女は宙を見上げて小さく溜め息をついた。その表情がどこか寂しい。
「ごめんね、あたし龍ちゃんと初めて会った時のコト、ちゃんと覚えてなくて。なんて声かけたか、龍ちゃんは覚えてる?」
「……覚えてるよ。『怪我無かった!?』だった。雷也が『お父さんに診てもらおうか?』って言ってた」
不思議と成長するに連れて、トラウマは無くなっていったんだ。それもこれも……愛梨と雷也、慶兄が失意の底から、オレを助け出してくれたから。
