モバイバル・コード

 夜の首都高、その闇を突き抜ける。照らす車のライトが、いやに眩しくオレの目に映った。


 楽しいドライブ……ではない。


 4人とも考え事をしているのか、無言のまま車は進んでいく。


 オレは後部座席に座り、窓の外の夜景を見ていた。


 家には車はない……いつ振りだろう、車に乗ったのは。


 突然、愛梨が切り出した。


「あたし達、付き合ってるんです」


 愛梨が軋む後部座席から声をかけた。


「へぇ、それはまたどちらか告白したの? ちゃんと大人のエチケットは守れよ、雷也」


 慶兄はカーナビを操作しながらタバコをくわえて運転していた。一つに集中してくれ。


「もう!! そんなヘンな事しないです! 手だってまだ繋いでないんです。

……する事と言ったら二人でゲームするくらい……かな?」


 愛梨はちらっと助手席に座る雷也に視線を配った。。

 
 表情は読めないがきっと面白くない顔をしているだろう。