モバイバル・コード

 しかし、女王様の指示なら仕方ないか。


「分かった。ハッキリ、オレの仮説を伝える。

『モバイバル』は、携帯ゲームじゃなくて、現実のゲームだ。携帯を使って何かをやらせてるのは、フリだ。フリ。つまり、ヒントだって大した物じゃないかもしれない。

このゲームの趣旨、それは『誰でも知っている』ような……オレでも知っているような知識をいかに、現実世界に投影させる事が出来るかというゲームなんだ。

竜二さんのセリフも、あのガキ、ユウマのセリフも、こう考えると辻褄(つじつま)が合う」


 言い終えて、携帯を見る。すでに10分が経過しているが、まだ勝負はついていないようだ。


「なるほど……あたしも、分かる気がする。確かに、ずっと……何も特別な事はしてないかも。解決方法もシンプルだし、そうなると……この迷路の攻略方法もシンプルってコトかな?」


 愛梨の疑問ももっともだ。オレも確証は無いがそう信じていた。


「多分、な。シンプルに考える事が正解への近道だ。携帯の機能だって、特別な物を使うことはないはず。頭を使う事の方がずっと多い」


「じゃあ、もっと単純に考えてみる! 早速一つだけど、雷也とあたし達が繋がっている方法って何かな。雷也は、ゴール地点に居る意味があるんでしょ?」



「ああ、そうだ。意味がある。つまりは……」



──『ブブブーンブブブーン』

──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『L1ar4584』より■

【龍ちゃん風に言うと、『敵将討ち取ったり』だ。ヒントは今、チームメンバー全員に届くみたい】


 やってくれた、一矢報いたな。