モバイバル・コード

「5秒……違ったの。こっちの音がする壁と、あっちの音がしない壁に携帯を当てて、3回ずつ試したけど……『モバイバル』のサイトへのアクセス時間が違った」


「……雷也はうすうす感じてたはずだけど、詳細には分からないはずだ。すぐに報告しよう」


 愛梨が携帯に打ち込んでいる間に、オレも試しに『モバイバル』のトップページへアクセスをしてみる。


 ここの埋め込まれている壁と、愛梨が試行した壁とは違う、何も埋め込まれていないであろう壁に接着させて。


 確かに、5秒近く時間差がある。


 突破口はコレだ。


──『ブブブーンブブブーン』

──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■『L1ar4584』より■

【何かしらの制限をかけている事は分かっていたんだ。ただ、それがかかっている場所とかかっていない場所で違うとは分からなかった。

なぜ制限をかけるのかという疑問は置いておいて、壁に埋め込まれているのは『ジャマー(妨害装置)』だね。何か電波を飛ばして僕達のアクセスを邪魔しているんだ。】
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 なるほど……『妨害装置』か。わざわざ音を鳴らすような、仕掛けにしているのかもしれない。


 ここの一点に関しては、ほぼ正解だとは思う。


 だけど、オレも雷也も愛梨も……3人共、楽観視はしていない。なぜなら直接的に『攻略』出来ているわけではない。あくまでも不思議を一つ発見しただけの状態だ。