モバイバル・コード

 残りが『50%』と示されている。予備のバッテリーパックは、オレと愛梨が一つずつ持っているが…そういう問題じゃない。なぜ電池がここまで減る。


「ちょっと待て、オレは始まってから何分と携帯を操作してないんだぞ?どうしてこうなる」


 愛梨も驚いた表情のまま固まっている。


「まさか……愛梨は…?」


「あたし……『41%』になってる」


「どうなってる!?この前の2回戦も電池切れでヒヤヒヤしたけど、アレは何時間も電車で使ったからだ!! 今は1時間も経過していないのに、ここまで電池が減るなんておかしいだろ? まさか、あのレイってヤツが変えた電池パックに何か原因があるのか?」


 愛梨はすぐに雷也に連絡をしたようだ。悠長に探検している場合ではない。


 マッハで返信が返ってきた。


【全部の思案を放置して、今そっちの原因を考える。とにかく二人共、携帯で立ち上げているアプリケーションとか全部、消して】


「雷也が説明している事は分かる?携帯電話は多機能だから、同時に色々なアプリが使えるけどそれを消せば直るかもしれないと思ってるんだよ」


 自分の携帯電話を確認してみる。今立ち上げている機能。


 『モバイバルアプリ,メール,スケジュール,メモ帳』


 4つ、起動してある。ゲームをしている訳でもないのに、これで電池が減るなんて、有り得るのか?