「慶二兄さん、だけど1000万はやり過ぎだよ。あたし達まだ高校生なんだよ」
愛梨がしばしの沈黙を破る。
「慶兄……あのさ、1000万、本当にくれるの?」
「ああ。そのガラステーブルの下、見てみろ。テーブルクロスが有るから透けて見えないだろ。龍も高校生らしく、バイトばかりしないで携帯ゲームでもして力を抜いてくれ」
オレはさっと下に手を伸ばして、『ブツ』を机の上に取り出す。
100万の束が10個。
この人、マジだ。
オレ達、高校生には縁のない束。現実感が無いとはこの事だろうな。
「すっごい、本当に1000万ある……慶二兄さん、本当に龍ちゃんにあげるの?」
「もう、しつこいなぁ。俺が約束破ったことあるか?」
慶兄が火を消してこちらを見つめた。
「あるある!! 昔、あたしが中学3年の時にさ、クリスマスの日にデートするって約束したよ!」
堰(せき)を切ったように愛梨が話し出した。
「それが当日になってさ、就職したばかりで忙しいからまた今度って慶二兄さんドタキャンしたもん!」
「げっ。そんなことあったけ?」
慶兄は気まずそうにタバコに火をつける。前からタバコだけは大好きな人だ。
「ま、そんなの時効って事にしといて。んで、龍、どうする? 俺の気持ち受け取ってくれるか?」
愛梨がしばしの沈黙を破る。
「慶兄……あのさ、1000万、本当にくれるの?」
「ああ。そのガラステーブルの下、見てみろ。テーブルクロスが有るから透けて見えないだろ。龍も高校生らしく、バイトばかりしないで携帯ゲームでもして力を抜いてくれ」
オレはさっと下に手を伸ばして、『ブツ』を机の上に取り出す。
100万の束が10個。
この人、マジだ。
オレ達、高校生には縁のない束。現実感が無いとはこの事だろうな。
「すっごい、本当に1000万ある……慶二兄さん、本当に龍ちゃんにあげるの?」
「もう、しつこいなぁ。俺が約束破ったことあるか?」
慶兄が火を消してこちらを見つめた。
「あるある!! 昔、あたしが中学3年の時にさ、クリスマスの日にデートするって約束したよ!」
堰(せき)を切ったように愛梨が話し出した。
「それが当日になってさ、就職したばかりで忙しいからまた今度って慶二兄さんドタキャンしたもん!」
「げっ。そんなことあったけ?」
慶兄は気まずそうにタバコに火をつける。前からタバコだけは大好きな人だ。
「ま、そんなの時効って事にしといて。んで、龍、どうする? 俺の気持ち受け取ってくれるか?」
