モバイバル・コード

 最悪の事態を想定しないと……というか、頭をそっちに切り替えなければ……。その最悪の事態ですらも、まだ頭の思考が、整理が追いつかない。


「愛梨、とりあえず、雷也の言う通り……やってみよう。大声を出しながら、印をつけながら歩いて、ここに戻ろう」


「分かった、龍ちゃん」


「よし景気良く……サインしていってやろうぜ」


──『キュッ……キュッ』


 この壁はコンクリートに何かをコーティングしているようだ。良い音がする。


「ふふ……それ、面白いね。遊んでる場合じゃないけど……あたしも書きたいっ!」


「すぐにだぞ、すぐに」


『打倒マモル!絶対に勝つ』

『チームRARAは負けなーい!』


 これでバッチリだ。


「よし、行くぞ」