モバイバル・コード

「そりゃそうかもしれないけど……」


──『ブブブーンブブブーン』


【はぁ……。そんな予感はしてたよ……。また愛梨だけ気づいてないパターン……じゃないよね…?

二人とも……『声』を出しながら分かれて進んで。ある程度進んで、聞こえなくなったら戻ってきてもらえるかな?

それと、マジックペン受け取ったよね?万が一の為に、印を残してね】


「またアタシの事バカにしてる……アタシだって分かるよ!!まずい状況だって事くらい…っ!」


「まずい状況ってなんだよ」


 愛梨は自信満々に即答した。


「二つの方向に、バラバラにクイズ部屋か何かがあるっ!」


「そうか、携帯関係ない知恵比べなら『マモル』にも苦労しないだろうな」


 オレの呆れた声を聞いて、愛梨が露骨に不満そうな顔をした。言い過ぎなのも良くない。


「愛梨、『迷路』だ」


「えっ!?『迷路』って……」