モバイバル・コード

「愛梨、雷也に連絡して欲しい。『どっちに行きますか、雷帝』とだけ送って」


 愛梨は少し口を尖らせて小さくぼやいた。


「なにそのメッセージ……」


──『コツン…ドン……』


 とりあえず手で叩いてみるか。
 

 この壁の材質は……普通のコンクリートに色を塗っただけか……。


──『ゴン……ドンッ』


「龍ちゃん、いきなり蹴っ飛ばして何してるの」


「何って、この正面に秘密通路でもあるんじゃないのかって睨んでるんだよ。蹴っ飛ばしたらダメなルールなんて無いだろ」