モバイバル・コード

──『携帯電話の地図機能』


「おいおい、マジかよ。そういえばこんなものあったよな、本戦じゃないから、携帯の存在なんてすっかり忘れてた」


 画面を見ると……『上野』に近づいているようだ。


「上野方面に向かっているね。愛梨、よく気づいたと思うよ」


「じゃあ後で雷也も龍ちゃんもあたしにご褒美ちょーだい」


「愛梨、ご褒美はいいけど、画面が固まったぞ。どうしたんだ」


「今、『4G通信』じゃないね。『3G通信』に切り替わってる」


 またオレが分からない単語が出てきた。


「雷也」


「あ、ああ、つまりは……ちょっと説明長くなるけど、龍ちゃんも知っておいた方がいいよね」


 オレも、少しは携帯博士に近づけたのだろうか。雷也は丁寧に、携帯電話に文字を打ち込み、補足を絡めながら説明をしだした。