モバイバル・コード

 レイは後ろを振り向き、雷也の左手にその長い手を伸ばし……ガッと力強く掴んだ。


「……お前、死にたいのか?」


 雷也の身体が一瞬ビクりと揺れる。


「おいっ!どういう事だよ!ちゃんとオレ達はつけたぞ!」


 レイは自分の携帯電話を見せつけてきた。オレ達とは違う、少しサイズの大きい携帯電話だ。どこのメーカーの物か、オレには分からない。


「……正常にはめたなら、チェックがお前達のIDの横につくはずだ。これはお前たちの脈拍など感知する役割もある」


 ……雷也だけ、チェックがついていない。


──『ガチャン』


「はめたよ、コレで良いんでしょ?」


 オレは小声で雷也に尋ねた。


「どういうことだ?さっきガチャンって音したよな?」