モバイバル・コード

「それはね、最終戦の挑戦者につけられる腕輪。

本当に……『執行』される腕輪。注射針が中に仕込んであるの。敗北条件に達すれば、針が自動的に出てくる仕組みになっているのよ」


「ナツキさん……あたし達、どうなっちゃうんですか?」

 
 少しだけ、沈黙が場を支配した。


「愛梨ちゃん、ごめんなさい。私だけの力で止められる本戦ではないの。あなた達も、わかっているでしょう?」


 十分すぎる程、知っている。


──『ガチャン』


「愛梨、やめろ。野暮な事は、もう聞くな。ナツキさんだって罪は……あるが、末端のナツキさんに話した所で意味がないのはわかるだろ? レイさん、つけたぜ」


──『ガチャン』


「あたしも、つけたよ……」