モバイバル・コード

「多分……オレもそう思う」


「気づいたよね……?結局、このゲームはチームワークがうんぬんとか言ってるけど、携帯を介してしか作れない事の方が多い気がするんだよ。まだ僕達は2回しかやってないけど…」


 確かに、そんな気はする。確信する事は出来ないが、雷也の言っている事は当たってそうだ。


「まぁ、そうなったとしても……それなりに離れているだけだと思う。他に考えている事もあるし、竜二さんのセリフとか思い出してみたけど……。

オレも参加出来るとハッキリ言ってた。実際にそうなっている。となると、最後もそうだろう。大丈夫、きっと上手くいくし、上手くいかせる」


 歩みを強く、地面を蹴る。


 いよいよ、となれば怯えている場合じゃない。


 敵前逃亡なんて昔じゃ死罪だ。国に帰った所でまぬけだ臆病者だと言われて、バカにされる人生だ。


 現代社会が、甘いだけ。


 ワンミスで生きるか死ぬか、そういう世界で生きている人間は、世界中にたくさんいるんだ。この国の人間だから、優遇されているわけではない。


 イルミナスタワーの入り口。中央の長い階段脇、左右にはエスカレーターがついているがこの時間は稼動していない。

 

 階段の上に────居た。