モバイバル・コード

 お金さえ払えばなんでもサービスしてくれる。


 もし、2億を手に入れたら頭で割って6666万か。凄い桁だ、車を買って、家を買っても釣りがくる。


 賞金貰ったら葵と愛梨に服でも買って、雷也には適当にパソコンのパーツでも携帯でも買って、オレは黙って貯金だ。これからの事もあるし。


 大学も専門も行く予定はない自分にとっては、金なんて……。と、ありきたりの妄想にふけっても、仕方ない。

 
 その前に、『エクストラゲーム』に入るだろうな。慶兄を殺ったヤツらに一泡吹かせる工作費用に、全部使ってやる。愛梨も雷也もそう言うかもしれない。


 だが、オレは心で決めていた。自分だけで、やると。


 国を相手にするなら、生きて帰れない可能性は高い。不正を暴いた所で何も動じないかもしれないし。雷也と愛梨には知恵だけ貸してもらって、後は自分でケリをつけるつもりだ。


 確かに、愛梨の言葉は魅力的だが……腐った国で、尊敬してる人を消されて、のんべんだらりと生きられるほど器用じゃねぇよ。


 少なくとも、オレはそう思っている。


「龍ちゃん、龍ちゃん。どうしたの?」