モバイバル・コード

「じゃあ、秋葉原でラーメンでも食べよう」


「えっ!? なんで急にラーメンに出てきたの?」


「きぶん。気分だよ、キブン。雷也も食べたいだろ?死ぬかもしれない、とは言いたくないけど、ラーメンくらいがオレ達には丁度良いだろ。もう贅沢したし」

 
 薄暗い照明の中でも見えた。雷也は笑顔で頷いた。


 これで、良い。特別な事は、もう十分やったはずだ。


 後はお互いを信じて、行動するのみ。


「龍ちゃんも雷也も……絶対に最後なんて思わないでね。あたし達、生きて帰るんだから。今年も来年も再来年も、ずっとずっと仲良く居ようねっ!」


「当たり前だろ。まだお前の意味不明な行動の答えも聞いてないし」


「僕もやりたいことあるし。大晦日が過ぎた頃には大作ゲームも出るから、携帯ゲームは卒業かな」


 いつも通り部屋を出た。もう帰ってこない。


 次は、家に帰るはず。最低限の荷物だけ持って、服などはまとめて部屋の隅に置いておく。特に貴重品も無い。


 勝ったらそのまま、荷物を自宅に届けてもらおう。住所を書いた紙だけ、それぞれの荷物の上に置く。