「龍一、お前なら、携帯を持った事がない、お前ならきっと解ける」


 何を……?


 オレに、何が解けるんだ?


 慶兄は、こんな最低なゲームだなんて知らなかったんだろ?


 知っていたら、絶対に優遇するコードなんて、オレ達に教えなかったはずだ。こんな、危ない殺人ゲームに。


 オレに、一体何が解けるというのか……。

 
 確かに、解いてきた。オレだけの力じゃないけど……。


 でも、もう一度、最後の戦いがあるんだ。

 
 そう、あの夜は『霧島 慶二』の、この意味深なセリフで止まったんだ。慶兄はおそらく、もっとマイルドな『モバイバル』の本戦だと思っていたのだろう。


 

 …。


 ……。


 ………。


 おかしい。