モバイバル・コード

「雷也、いつから気づいてた?多分『ミスっても死なない』って事に」


 雷也は無地のテーブルを、じっと見つめていた。1分、2分が経った。


「いや、質問がおかしい。この身体に埋め込まれた、謎のカプセルだかなんだかでは死なない。そうだろ? 多分、負けたら……管理事務局の奴らが来て消されるんだろうな」


 
──時を止めた


──衝撃



「最初から、気づいてたよ」



 一瞬の沈黙の後に、愛梨の感情が爆発した。


「どういう、コトなの……、ねぇっ!! 雷也は何を知ってるの!?あたし達の仲間じゃないの、ねぇっ! どういうこと!!」


 愛梨が立ち上がって雷也の身体を揺さぶり始めた。


「愛梨、愛梨っ!!落ち着けよ、雷也が敵なわけあるかよっ!!」


「だって、雷也が散々あたしと龍ちゃんに言ってたんだよ!!電源切らないようにって、管理局のあのメッセージのコトを、ずっと!!」


「愛梨、落ち着けって!!」


 この華奢な身体のどこに力があるのか、分からないくらい、雷也の身体を激しく揺さぶっていた。愛梨を後ろから抱き締めて、引き離す。