モバイバル・コード

 総じて、歴史の覇者は天下を取った後で『疑心暗鬼』に陥る。戦争の忙しさなんて忘れて、平和な日々を謳歌(おうか)する内に、変な事を考え出すものだ。


 もっと『マモル』を混乱させないといけない。


「龍ちゃん、勝負ついたって。普段は使わないキャラクターで『戦略』君が勝ったみたい。なんだか様子見をしているような戦い方だって書いてある」


「もうビンゴに近いな」


「そうだね。『マモル』が今から、その情報を掴んで戦うんでしょ」


「えっ、なんか、あたしがドキドキしてきちゃったっ」


「愛梨は関係ないだろ……でも、オレも関係ないのにドキドキする」


 オレと愛梨は笑顔を交わす。希望が見えると元気になれる。


「『マモル』が来たって!」


 雷也も興奮している。しかし、流石に慶兄の弟、霧島 雷也だ。オレと愛梨の会話をヒントに、よくそこまで気づけたと思う。


「じゃあ今頃はデータに無い戦闘をしてるわけね。そのドライブ?君も最近参加したならデータとかも簡単に見つからないみたいだろうし、勝つかもな。いや、勝ってくれ」