モバイバル・コード

「『川島 戦略』君。川島タクティクス君だ。この名前を本人は気に入っているんだって」


 時代は、変わったもんだ。


 オレも龍一じゃなくて『ファーストドラゴン』とか名乗ろうかな。
 

 後は、獲物がかかるのを待つだけか。


「面白いな、今の所予想通りだ。すぐに来るんじゃないのか」


「『戦略』君から、対戦相手からの転送メッセージが来たよ、早過ぎる。なんでこんなに早いんだろうね」


【よかったら、いっかいたたかってください】


「タクちゃんの相手は小学生なのか?確かに対戦のゲームだから相手に事欠かないかもしれないけど……だって、『指名』とかで戦わないんだよな?あんまり」


 オレも雷也に聞いた事はある。インターネットのゲームって、相手はどうやって探すんだって。


「そうだよ、対戦相手とのマッチングは『指名』じゃないよ。普通指名では戦わないよ。あたしは初めて『指名』されたのは雷也だったけど」


 愛梨が頬を膨らませた所を見ると二人で修行して、雷也にやられたんだろうな。