モバイバル・コード

「だから、グレープとコーラ混ぜようぜ!!ぜってーうめーから!」


「そ、それよりもさっきの合わせが微妙だったのは、装備がベストじゃなかったからだよ!次のボスは……」


 みんな似たような服装。白いスニーカーは履きつぶしているのか、灰色へと変化していた。雷也が言ってたんだ。『オタク』かどうか見分けるのは、靴を見ればいいと。


 3980円で売ってそうなスニーカーを履いていたら『7割オタク』だと。オシャレは足元からとはよく言ったものだと思う。


 ちょうど4人中3人は3980円のようだから、75%で7割。本当に当たるものだ。オレと愛梨はオタク達の横からすっと機械の前で操作する。


「愛梨、どれにするの?」


 オレの視線に入る奴らの目線が、愛梨のスカート下のニーハイソックスに目がいっていた。


 愛梨がここは『絶対領域』と言っていた。昔から変な言葉だけはすぐに覚える。内容はよく知らないけど。


「……行こっ、龍ちゃん」


──『ギュッ』


 手を引っ張られて部屋に戻った。雷也はまだ作業中のようで、集中してる。