モバイバル・コード

「『マモル』は、僕……僕だけじゃない、おそらくみんなの『弱点』を突いて勝ってたんだよね。こう、ボコボコにされるから『天才』の一言で片付けてたけど、違うんだよ」


 雷也が言いたい事に、少しだけ気づいた。


「雷也、『マモル』ってほとんど他のゲーマーとは交流してないんだよな?」 


 瞬間、笑顔に変わってコップのジュースを飲み干す。雷也はオレと愛梨の目を見て、静かに話す。


「……そう、まともに他の人と交流を持たない人間だったんだ…だから、当たり前の事に気づいていなかったんだよ。僕を含めて携帯ゲームやパソコンゲームで『マモル』に打ち負かされた人達、全員」


「もしかして……凄い『研究』してたって事に気づかなかったの?言われてみたら、あたしも何回かあの人とゲームした事あるけど…『超強い』の一言で片付けてた」


「……雷也、まさか……お前」


「人の『弱点』をどうやって、どこから入手したかって、事でしょ?そう、話の中心はそこに置かれる」


 もしかしたら、とんでもない攻略法になるかもしれない。